臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜不器用さと運動発達②〜

こんにちは。
なかい予備校グループの趙です。

夏休みも終わりに近づいてきていますね。
お子様たちの夏休みの宿題は無事に終わりましたか?
私も東京から帰省してきた甥っ子たちの読書感想文と夏休み新聞のお手伝いをしました。

さて、今回から、いくつか「子どもの不器用さ」に関する記事を書いていきたいと思います。
名古屋校と大阪・神戸校と両方で書いていくのでどちらも見ていただけると嬉しいです!

第1弾は大阪・神戸校にありますので、是非読んでみてください。

私は、臨床発達心理士として13年、子どもの発達に関する支援を行っています。
日々様々なお子様と関わる中で、「不器用さ」があるお子様を多く見ますし、実際に保護者の方からの主訴として「不器用さ」が挙がることもあります。

そんな不器用さは、どうやって「不器用」だと評価されるのでしょうか。
今回は、不器用さの「評価」について少しお話していきます。

不器用さの評価

ここで述べている「不器用さ」はあくまでも運動の苦手さを指しています。
詳しくは大阪・神戸校のブログをみてくださいね!

お子様が「不器用」かどうかは、大体3歳頃から判定可能となります。
しかし、その前から、ハイハイが上手くできなかったり、立ち上がりや歩行の開始が遅かったりして不器用さの片鱗が見られることがあります。
大体3歳頃になると、階段を一人で上って下りることができたり、片足立ちをしたり、ジャンプしたりすることができます。
ハイハイから始まり、足の指や足の裏を使う機会が増えていく中で、より大きな動きができるようになってきます。
この年齢くらいで、不器用な子どもたちの「不器用さ」が目立ってきます。

また、3歳頃になると保育園や幼稚園で集団で過ごすことが多くなり、他の子どもとの比較しやすい環境になるため、目立ってくることがあります。
発達障がいの診断を受けるのも3歳頃が多くなります。

では、どのように評価をするのでしょうか。

このような「不器用さ」を持つ人を「DCD(発達性協調運動障がい)」と言います。
DCDは本当に最近トピックスとして上がってきた概念で、まだまだ研究も進んでいる途中なので、明確な評価は実は難しいところがあります。

その子どもを見ている大人は「不器用さ」に直面しますが、それを確定させる評価というのはまだ確立されていません。
発達検査や運動機能を測定する検査などを実施する場合もあるかもしれませんが、なかなか本当にどこが不器用なのかを測ることは難しいと言えます。

現場から見た子どもの不器用さ

私は日々現場で様々な子どもたちと関わっています。
不器用さを持つ子どもたちもとても多いです。

その中で感じるのは、「不器用さ」を持つ子どもたちは、「感覚のアンバランスさ」があります。
また、呼吸の苦手さや自律神経系の調整の苦手さも見られます。
何か一つの要因ではなく、様々な要因が重なって「不器用さ」に繋がっていると考えられます。

「不器用さ」があることで、一番困るのは子ども自身です。
少しずつ練習したり訓練することで不器用ながらもできることを増やしていくことが重要です。

なかい水泳予備校 名古屋校は、水泳のパーソナルレッスン・プライベートレッスン・マンツーマンレッスンの水泳教室です。

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