こんにちは!
株式会社なかい予備校グループの趙です。
私は臨床発達心理士、公認心理師として日々お子様たちに関わっています。
4月に、岡山県で開催された「DCD(発達性協調運動障害)学会」に中井と二人で参加してきました。
日本ではまだまだ認識されにくい「発達性協調運動障害」に関する研究の最前線を垣間見てきたので、皆様と共有していきたいと思います。
このレポートは①と②があります。
①は大阪・神戸校のブログであげているので、そちらも是非ご覧くださいね!!
①から読んでもらうとわかりやすいと思います!!
DCD(発達性協調運動障害)の子どもへの支援
実は、DCDがある子どもたちへの支援方法は、まだまだ確立されていないのが現状です。
運動に関する支援は多岐に渡るため、なかなか特定の支援方法を考えるのが難しいかもしれません。
ただ、様々な補助具があります。補助具を使って乗り切れるところは、乗り切っていけるといいなと思います。補助具というと、とても大掛かりなものを想像されるかもしれませんが、とても身近なものです。
例えば、鉛筆につけるグリップも補助具の一つです。グリップも様々な形があるので、いろいろ試してお子様が使いやすいものを選んでもらうといいかもしれません。
子どもができるようになりたいと思っている動作を探る
DCDのある子どもたちは、基本的不器用さが見られます。
なので、日常生活の様々な動作の中で困難さが現れます。
しかし、子どもたち自身は上手く出来るようになりたいと思っています。
そこで、訓練的に取り組む動作は、「今こどもができるようになりたい」と思っている動作に集中することが重要です。
一度にあれもこれもはできないので、どれか一つの動作に絞り、繰り返し練習ができるといいのではないでしょうか。
Co-op(コアップ)アプローチ
Co-opアプローチは、子どもが様々な日常生活上の運動動作を遂行するためのアプローチ法の一つです。
子どもができるようになりたいと思う日常動作に注目し、その動作の訓練を行います。
例えば、服のボタンがはめられるようになる、消しゴムで綺麗に消せるようになる、自転車に乗れるようになるなどの動作です。
訓練と言っても、筋力トレーニングのようなものではなく、あくまでもその動作に集中して繰り返し行います。
Co-opアプローチでは、大人が子どもに一方的に動作を教えるのではなく、子どもと一緒に子どもが主体となってプロセスを考えていきます。
そのため、子どものモチベーションが高い動作(できるようになりたいと思っている動作)が重要なのです。
目指すところは、「子どもが自分でその動作をできるようになること」です。
大人が、直接子どもに動作を教えるのではなく、大人がモデルを見せて、子ども自身にどんな動きで自分の動きとどう違うのかを認識させたり、ヒントを与えて動作を導いたりします。
Co-opアプローチは、子ども自身に考えさせるアプローチです。
子どもたちは、自分で考えたり、アイディアを出したりするので、それが成功した時の「できた」喜びはとても大きいのです。
私の幼少期には先生が、「こう!」「足あげる!」「手こうする!!」のような指導だった記憶があります。
運動ができない私は、「こうとか言われてもしらんし…」「一応やってるし…」「やってるけどできひんのですけどー…」と思っていました。
なので、とにかく早くこの時間が過ぎればいいなーと思っていた記憶があります。 モチベーションが低すぎますね笑
自分の思い出から考えても、Co-opアプローチのような、子どもの希望やモチベーションに沿って行うアプローチの重要性を感じました。
こんな感じで感慨深いDCD学会でした。
https://dcdjapan.main.jp
来年は大阪での開催となりますので、来年も参加しようと思います!
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