こんにちは。
なかい予備校グループなかい水泳予備校名古屋校の島﨑です。
寒い冬の時期、学校体育では縄跳びやマラソンが行われますね。
習い事でスポーツをしているジュニアの子達も走り込みなどの陸上でのトレーニングの時間が多いでしょう。
限られた時間の中で、運動機能を向上させたり、トレーニングの質を高めたりしていくためには、ただなんとなく身体を動かすだけでは足りません。
身体の“どこ”を動かしているかということを意識すると、同じトレーニングでも大きな差が生まれます。
今回の内容を通じて、「あっ、ちょっと意識してみようかな。」と何か気づきや感じてもらえたら嬉しいです。
15年以上競泳選手を振り返ってみて
私自身の幼少期からの競泳人生を振り返った時に一番感じたこととして、次世代のジュニアアスリートの子達に伝えていきたいことは「運動する際に身体の“どこ”を動かしているかを知って練習をしてほしい。」ということです。
スポーツの中でも水泳は少し特殊なスポーツです。
それはなぜかというと、固体との無接触のスポーツであるからです。
野球やテニス、サッカーのように地面の上を走ることや道具(ボールやバット、ラケット)を使うことはありません。
水泳は水の中という不安定な状況の中、自分の身体を前に進ませていくスポーツです。
自分の身体をより速く、前に進ませて行く為には、自分の身体がどのように動いているか知ることがとても大事です。
確かに、水泳の一連の流れの中でスタート台から飛び込む時やターン動作、タッチなどの時に固体(壁)と接触するが多少あります。
しかし、他のスポーツとは比べものにならないくらい、固体との無接触の時間が長いのです。
なので、水泳の場合、自分の身体を安定させることがとても大切なのです。
身体を安定させるためには、陸上での運動機能を向上することが重要です。
陸上で安定させる力がつくと、不安定になりやすい水中でも自分がイメージする泳ぎ方を表現できる可能性が高まります。
私は、運動機能を向上させることをジュニア期から取り組むことで、アスリートとして選手生命を長く、そして活躍できる選手になれると信じています。
また学校体育でもできることが増え、身体を動かすことがどんどん楽しくなっていきます。
バランスボールで体幹部を意識して使い、強化する。
私の過去を振り返ってみると、中学生の頃に身長が伸び、筋力もついてきたけれども、水中トレーニングだけ一生懸命取り組んでいても、なかなか成績が残せない時期がありました。
自分なりに陸上でも水中の環境に似たトレーニングは無いかと考え、取り組み始めたトレーニングがバランスボールを使ったトレーニングでした。
バランスボールとは、椅子として使用して骨盤周りを調整したり、筋力トレーニング用として体幹部を鍛えたり、高齢の方の運動器具として活用したり使い方は多様で万能なボールです。
何故、バランスボールを使ったトレーニングを取り入れたのか。それは泳ぐ時に体幹部に意識が入らず、泳いでいる時に身体が沈んでしまい、水の抵抗を受けるような泳ぎをしていたからです。
水中でも体幹部を意識できるようになることで身体の軸を崩さずに泳ぐことが出来て、水の抵抗を受けることが少なくなりスピードアップに繋がるのです。
バランスボールトレーニングを継続していくと、ボールの上に乗ってクロールの腕の掻きをするようにして腕を前に回したり、二人ペアになってボールの上に乗った状態で小さなボールをパスしあったりすることができるようになります。
ボールの上に乗ると、身体が不安定になる為、自分の身体をコントロールして不安定なバランスボールの上で身体をキープしないとバランスボールから落ちてしまいます。
その時に出来ないことでも少しずつ、水中をイメージして身体を動かす時に体幹部を意識することで徐々にバランス感覚が養われます。
継続することで泳ぎの効率が良くなり、自己記録を更新出来たことは今でも鮮明に覚えています。
水泳を一生懸命取り組んでいて伸び悩んでいる子が居たら、バランスボールを使ったトレーニングはオススメなので取り組んでみてください♪
準備運動も身体の”どこ”の部分を使っているか意識する
私は日頃、レッスンを始める前にお子様と準備運動を必ず行います。
お子様を見ていると、準備運動の一つに屈伸運動があるのですが、最後までしゃがむことが難しい子や膝を曲げた時に踵が床から離れてしまう子が居ます。
屈伸運動がうまくできない理由として考えられるのは3つあります。
①足首が硬い
②膝の動きが悪い
③股関節が硬い
このようになる原因として、生活が大きく変化したことが考えられます。
特にここ数年はオンライン化が進み、生活がどんどん便利になっています。
便利になると嬉しいことも多いですが、身体を使う機会が極端に減ります。
特にスポーツをしているジュニアアスリートの子達は運動能力を発達させていく大切な時期です。
スポーツのパフォーマンスアップを目指すなら、特に準備運動では身体の“どこ”を動かしているか意識しましょう。
先ほど例を挙げた屈伸運動がうまくできないという場合、日常の生活で取り組んで欲しいことが2つあります。
1つ目、お風呂に入った後に足首を10回程ぐるぐる回すこと。
2つ目、階段を昇り降りする時に太ももをしっかりあげること。
足部・股関節は特に可動域を広げてあげることで怪我の防止や運動のパフォーマンスアップに繋がります。
とても小さなことですが、身体の”どこ”を動かす意識の第一歩になります。
日常生活から意識できるようになると運動する時も自然と意識できるようになるので、楽しみながら生活の中で身体を動かしてみてくださいね!
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